4 月 13

今日の七尾市での公演で
石川県での公演は最後でした。

明日からは富山県へ移動します。
明日が魚津でもう千秋楽までずっと富山県です。

僕はカーテンコールで舞台上から、出来るだけ
たくさんのお客さんの顔を見るようにしています。
この山下清の物語を見たお客さんの表情は様々です。
芝居が終わってもいまだに笑っている人
ハンカチで顔を抑え涙している人。
笑いながら泣いている人。
最後の演出家の挨拶をじ~っと聞いている人。
本当にいろんな表情で劇場を後にされます。
 
 
 

 

 

僕は初演から出させて頂いているので
この芝居を客席から見たことはありません。
今さらながらかも知れませんが、この芝居を見た人は、
たくさんあるシーンの、どこで何を思い、何を考えてるのか
すごく気になっています。
ひとつのシーンを十人が見て、
十人それぞれの立場、視点で物事をとらえて
帰り道にいろんな事を考えてくれてるんだなぁ。と
そんな当たり前の事をふと自分自身が
今日の劇場からの帰り道にぼ~っと考えていました。

自分が出演していながらも
本当に素敵な物語だなぁとあらためて感じました。


そして本当に日が経つのは早いもので
もう後一週間でこの巡業は終わりです。
まだまだ諸先輩から演技指導を頂いている状態です。
毎日が一杯一杯ですが、明日も精一杯で。
ではまたぁ! いのうえつよし 
 
 
 

 

 

 

written by tsuyoshi-inoue