7 月 11

今日はロケーションスタジオでした。
雨が降ったり止んだりの鬱陶しい一日でしたが
日曜日ということもあり、お客さんたくさん来て下さってました。
お足元の悪い中、本当にありがとうございました。

 
そして今日は仕事の後、
映画村で長年勤めていらした方の送別会がありました。
井上が東映に来た頃からずっとお世話になっていた方です。
30名ほどで居酒屋で別れを惜しんだり、昔話に花を咲かせたり
また一人ずつスピーチする時間もあり、
まるでショーというかパフォーマンスのような
コメントをされる方、酔っ払って何言ってるのか
さっぱり意味が解らない方がいたりで、かなり面白かったです。

井上のような駆け出しには、
あまり馴れ馴れしく話せる方ではなく
どちらかというと厳しい言葉で
お叱りを受けてた事の方が多かったような気がします。

誰かが「よくやったなぁ。」と褒めてくれても
その人は「あんなもん出来て当然のことや。」といいました。

どんくさい事してミスった時
誰かが「気を取り直して次に頑張れ。」と言っても
その人は「何を言うか。君に次なんてあるか!」といいました。

もうその仕事が無いと思っていると
「欠員が出た。君には頼みたくないが頼む事にする。君はラッキーや。」と
言いながらその仕事に復帰させてくれたりと。

もちろん僕以外の若手にもですが、常にハッパをかけるというか
厳しい言葉の奥に「君らには成長して欲しいんや。」という優しさがありました。

そのくせ結局最後まで、期待通りのことは何一つ出来なかったというか
期待を裏切り続けてきた罪悪感で一杯ながら、グラスを持って挨拶に伺うと、
丁重に言葉を掛けて下さり、また当のご本人も最後の挨拶では感極まっておられ、
その姿を見てると感謝と淋しさが入り混じり、なんとも言い難い気持ちになりました。

諸先輩に比べると、とても短い付き合いだったかも知れませんが、
毎日たくさんお世話になりました。本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。
井上剛

written by tsuyoshi-inoue