5 月 29

今日はやはり雨でした。朝から一度も止む事無く
今も延々降り続いてます。

ツアー出発する時は小雨の状態であっても
30分も歩いていると、時折バケツを引っくり返したような
土砂降りの雨に遭遇する時もあります。
今日も雨が地面や傘に打ちつける音が凄くて
3メートル先のお客さんに声が届かないような時がありました。

「遊園地にある、池に滑り落ちていくアトラクション以上に濡れます。」等と
出発前にきちんと説明はしますが、
それでも想像されてる以上に、上着が濡れたり
足元が汚れたりしている事だと思います。

これはあくまで僕が感じる個人的な感想ですが
大雨の散策ツアーは、参加されている方の優しさというか
思いやりというのがすごく目に付くのです。
いつも以上に、お客さんに気を配っているというのもありますが。

ツアー途中、
お父さんの傘からはみ出てるお子さんに気付いて、
自分たちの傘を貸してあげて、
自分たちは二人で一つの傘に入る学生さん。

一本の傘で、自分がびしょ濡れになりながら
妹さんが濡れないように傘をさしてあげてるお兄ちゃん

このように雨の日は
家族の絆はもちろん、他のお客さん同士との
一体感が生まれる瞬間をよく目にするのです。

そしてツアー終了後も
本当に傘さしてましたか?というぐらいズブ濡れになりながら
「おかげで水も滴るなんとやらだよ。」と笑いながら返してくれるお父さん。

膝ぐらいまでびしょ濡れになってるお子さんに「冷たかったでしょう。」と言うと
「水遊び好きだから丁度よかったねぇ」と笑ってフォローして下さる親御さん。

びしょ濡れになっても、怒ってる方は僕は今まで見た事がありません。
幼少の頃の泥んこ遊びをしたような開き直り。それを超えてもう悟りに近いような。

全員が同じ思いを共有するからでしょうか。
それとも、もう一種のトランス状態なのかも知れません。
「大嵐の海原を渡航し切った」みたいな
達成感というか、安堵感というか。

これは参加して頂かないと、うまく伝わらないかも知れません。
(説明が下手なだけじゃないか。と突っ込まないで下さい。)

とにかく
なんだか今日はお客さんの優しさに
心が洗われたような気がするのです。

というわけで最近
雨の散策ツアーが好きになってきました。

皆様も、是非一度
「梅雨の土砂降り散策ツアー」へご参加を。

ではまたぁ。井上剛

written by tsuyoshi-inoue