5 月 25

今日、仕事の帰り道、信号を待ってる時のこと。
自転車のハンドルから両手を離して走ってる青年を見かけました。
両手ともハンドルを握らず、両手とも頭上高く伸ばすようにストレッチしながら走ってました。
しばらく目で追ってると、十秒ほどしたら普通にハンドルに手をやってましたが。

皆さん両手を離して自転車走行出来ますか?
僕はとてもじゃないが出来ません。する必要もないと思ってますが。
もはや曲芸の粋です。というか危なすぎますね。

でも僕が幼い頃、もっとすごい人がいたんです。
家の前で毎日夕方になるとサッカーボールを蹴って遊んでた時期がありました。
その時にいつも決まった時間に、今日の青年と同じように
両手を離して自転車で通り過ぎていくお兄さんがいました。
その人はなんと走りながら小説読んでます。
そして目が悪いのか、その本を両手で持って
鼻にくっつくような位置で読みながら走ってました。
もはや前が見えてるとは思えない程です。
危ない要素が満載ですが…。
かれこれその人を30回は見たでしょうか。
しかし、いつ見ても背中がシャキッと伸びてて同じ姿勢で本を読みながら通り過ぎて行く。
そしてゆるやかなカーブを若干身体を横に落として体重移動でハンドルを切って曲がって行きます。
「大人になったらあんな事が出来るようになるんや」と驚愕したのを覚えてます。

そのお兄さんは僕の中でのヒーローでしたが。
いつの間にか見かけなくなってしまいました(´・ω・`)

皆さんの町に「手離し自転車兄さん」いませんか?

以上、時々見かけるこんな人でした。

明日はちゃんばら辻指南です。
ではまた。井上剛

written by tsuyoshi-inoue